人生の転機となった入院②
こんにちは、りらっこママです(*´ㅅ`*)
今日は前回の続きを.....
前回の記事はこちら↓↓↓
朝に入院して、看護師さんが病棟の説明をしてくれ、身体測定などを行います。
昼からは主治医や栄養士、薬剤師が入れ替わり挨拶に来ます。
入院するとまず問診とベッドでできる簡単な検査が行われます。
主治医が行いますが、大きな病院ではたいていベテランの先生と研修医のペアが主治医となります。
ベテランの先生は外来などもあり忙しいので、入院中は研修医が主に患者の対応をします。
私の場合も、歳の変わらない若い男性の研修医が主治医でした。
問診では、病気を発症してから今までの経緯、今の症状、家庭環境などさまざまな事を聞かれます。
「今回体調を崩した時に、何かストレスを感じるような出来事はありましたか?」
と聞かれ、
「仕事が忙しくなったことと.....彼氏にフラれたことですかね。」
彼氏のことは関係ないかなと思い言おうか迷いましたが、糖尿病の悪化はストレスも関係することがあるので、正直に言いました。
「それはいつ頃?」
「どんな気持ちになったか?」
など突っ込んで聞かれました。
年頃の私にとっては恥ずかしかったです(--;)
ベッドの上の検査は聴診や首のリンパの腫れの有無、器具を使って脚気や神経障害の有無を見たりします。
あと寝ている時と立った時の血圧を比べて、自律神経は正常かどうかを調べたりもします。
問診と検査で1時間以上。
初日は結構ハードで疲れます(^_^;)
私の隣のベッドには、私より2つ年下の女の子Aちゃんがいました。
ガリガリにやせ細った私に比べると、ポッチャリしていて同じ病気とは思えないほど元気そうです。
聞くと2歳の時に1型糖尿病になり、血糖コントロールの為に入院中とのこと。
2歳で?!と驚きました。
発症時からお母さんにインスリン注射をしてもらい、学校などで理解•協力してもらうのが大変だった事などを話してくれました。
私は15歳で発症したので、自分で注射が出来たけど、お母さんが注射や病気の管理をしないといけないって大変だろうなと思いました。
「お菓子とか食べられないのは辛くない?」
と聞くと、
「小さい時から食べられないのが当たり前だったら味も知らないし、辛くはなかった。」
とAちゃん。
そうなんだぁ。
逆に私は小さい頃からお菓子を食べていて、美味しいものだと味も知っているから辛いのかも。
「病気って辛くない?」
と聞くと、
「私は物心ついてから病気であるということが、当たり前の生活だった。病気である年数の方が長い。だから辛くはない。病気と上手くつきあっていくしかない。治らない病気だしね。でも医学の進歩は早いし、いい薬が出るかもしれないよ。」
と答えたAちゃん。
すごく前向きに病気と向き合っていて、私は衝撃を受けました。
こんなふうに病気を受け入れて生きている同じ病気の人がいるんだと、後ろ向きだった自分が恥ずかしくなりました。
しかも私より年下なのに。
Aちゃんの主治医は30代の男性医師でしたが、Aちゃんは臆することなく「私は〇〇なんだから、こうする!」「インスリンの量は〇〇!」と堂々と意見していました。
意見というより、何だか怒っているような強い口調( ̄▽ ̄;)
患者の発言とは思えない。
医師もタジタジ。
私が「なんで先生にあんな感じでしゃべれるの?」
と聞くと、
「医師といっても、私はこの病気と18年つきあっているんだから、私の方がよく分かっている。先生はまだまだ分かってない。私の体のことは私が1番よく分かっている。」
とAちゃん。
私は18年もの経験があるんだという感じで、自信たっぷり。
その堂々とした姿にまたもや衝撃。
‘ 糖尿病は患者本人が主治医となって病気と向き合うべき’ということをAちゃんの姿を通して学びました。
このAちゃんとの出会いが、私が病気と闘うきっかけとなったのです。
つづく.....
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪♪